調整か交渉か

昔言われて強烈なインパクトをもっている言葉のひとつに「調整とはわが意思の強要である」があります。

それもまた強烈ですが一理あります。
囚人のジレンマの解答を見れば「強要」が解の事もあると理解するのは容易です。
とはいえ今日日win-winということばが流行っております。
win-winを達成するためにはいくつかの情報と条件が必要です。

先日、もう過日ですね、多少、いえ、とっても怒り心頭な事象がございました。
もちろん立場の違いがありますので認識の齟齬から始まるわけです。

職務柄、情報システムに携わる会社の方々とお仕事をすることが多いです。
契約内容も様々で、大規模な場合、調査、調達・計画に関する整理、開発、導入、運用、統括などに分かれることが多いように思います。私の立ち位置は運用部門を支援することと、運用部門が契約している各契約相手様が契約内容を履行するのに必要な情報を提供するあたりにぼんやりとあります。
今回の場合、統括系の契約相手方が認知している契約範囲の作業とこちらが認識している同契約範囲の作業の認識違いです。ステークホルダーの範囲を最大限とる私と必要最小限にする彼らでは当然分析結果の有効期間も精度も違います。
問題は、会話の結果、彼らが統括する気がない、と私が判断したことに始まります。判断しましたので、情報を提供する義理もなく、こちらで彼らが終わらなかった作業の続きをしていたのですが、なぜか彼らも同じ作業を、私の作った資料を基に、やっている、という事象を見まして、一晩頭を冷やしてから苦言を呈したのち、彼らの認識を再確認することにしました。休日返上です。

したのですが、伝わったような感触も理解したような感触もないので、自分がどうすればいいのか、が思考の中心です。
送るといった資料を送っていない状態で真剣に取り組んでいるとおっしゃる、面白い方々です。
彼らの成果が出るデッドラインは私のものとはずれているので待たないで自分でやってしまえばいい、という結論に落ち着くまでしばらくかかりました。結構作業大変なので壁打ちくらいは手伝ってくれるのかと少々期待しておりましたのが遅延要因です。
ステークホルダーのネットワーク図の整理はとても大切です。
サポート対象がそれを苦手とする場合、三角関係四角関係めんどうな状態になります。

こちらはこちらで、ほかの担当ではやらないであろうこともしているので状況を複雑にしているということも言えます。必要な検討ですので、誰が最初にやるかです。主動をとるべき立ち位置が時期を認識して指示くれれば一番よいように思われます。主動をとるには先に検討するに越したことはありません。相対的には先ですが絶対的には既にデッドライン越えという現実がまたよく聞く事例集を思い出させてくれます。

プロジェクトの成否はプロマネの覚悟とメンバの心理的安全性とに依存します。
どうせ参画するなら思い切り暴れ、もとい能力を発揮したいです。
不完全燃焼になるなら一酸化炭素中毒でしょうか。

最近これに限らず苦言ばかりで嫌な人「役」なので早く終わりにしてやるべきことに没頭したいです。
みんなでやらないと成功しないんだけどなあ・・・。そんなに失敗したいのかなあ・・・。
しばらくタフな調整が続きますが態勢を整えるまではリスクをつぶしだせませんので頑張ります。
何とか契約分、それ以上の仕事はしていただかないといけません。
win-win 遠いです。

自分の過ちと矛盾の理解と整理に一か月かかりました。自分の事は難しいです。

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