傘は嫌いです。
雨が続きますね。
自宅から最寄り駅までは自転車なので雨天時は雨合羽が必要ですが、かっぱは着脱に時間がかかりますので敬遠なさるかたもいらっしゃるかもしれません。
個人的にテッパンだなあと思われるのは「ポンチョで自転車」です。歩くとボトムの裾も靴下も靴も濡れるので地面に足をつかなくていいだけで気分が楽です。しかも着脱が超容易です。自転車押しながら脱げます。
未だに傘さし自転車の方がいらっしゃいますが危ないです。
徒歩でも他のかたの傘の枝の先が身長の低いはずの私の目に入りそうになります。傘は使わない派です。風邪をひきそうなときや訪問前で見苦しいなあと思うときは渋々使います。
そんな私ですが、少し反省したできごとがあります。
いまの職場に前回いたときですので、５年くらいまえになりますでしょうか。交番前の横断歩道で結構な雨のなか最前列で信号待ちをしていたのですが、隣にいた女性が傘をかけてくださったので、「大丈夫ですよ」と申し上げたところ「見てて辛いのでおはいりなさい」とおっしゃいました。その頃は子供ふたりを保育園に毎日ギリギリで迎えに行っていて、移動は小走りの毎日でしたし、気がパンパンに張っていたように思います。私自身当時は雨で傘を使うなんて言語道断というくらい嫌いで使わなかったので、当初は小さな親切……というくらい不遜な一次反応を内部ではしました。ただ、ご婦人のお顔をみてその言葉をきいたらそのときの自分の醜さを見せつけられたような衝撃をうけまして、張っていた気が弛緩したように目頭が熱くなってしまいました。雨で良かったのか悪かったのか。それ以来、見苦しさを傘を使うかどうかの判断につかうようになりました。反映が正しくないというご指摘は甘んじて受けます(笑)。
雨が降っているなかにいると、その記憶が脳裏をかすめます。温かいような、冷たいような。
風邪をひかないように気を付けます。
