レターセットよりも好きです。
手紙だと、重い感じがするのです。
しかも、カードと言っても、はがき大ではなく、ちっさなメモの大きさです。
3センチ×4センチくらいのあれです。
大きくても一言箋の大きさが限界です。
長く書きたくないんですよね。要は。
聞いてほしい、と思うのがなんとなくエゴのような感覚があります。
そのときそのとき友人たちに聞いてもらって解消するもので、ことばとして形にして渡すものでもないなあと思ってしまうようなことが聞いてほしい内容だからかもしれません。
熱烈な恋文であればいくら便箋があっても足らないのかもしれませんし。
自分の美意識はどうやら短い文字に込めるということに重きを置いているようです。
短いほどに処理は相手に依存しますので、相手が読もうが想おうが捨てようがそれでいいかな、と思うのです。
短いほど同じ想いは伝わりませんけれど、それで曖昧な、というか、想像の範疇のバッファの存在が、佳さのような気がしています。
その心もとなさが、なんとなく、色気があるというか、雅やかというか、情緒というか、いとをかしの趣なのかなあと思われます。