技術

髪を切りました。

伸ばして10年してhair donationに寄付して次、伸ばそうかどうしようか迷います。
軽いのは楽でいいです。伸ばすのもいいです。髪にフレグランスを仕込んでおくと(個人的に)鎮静効果もあります。

前回切った時の周囲の反応が賛否両論で、切りすぎといわれたりいいっすねといわれたり、機能性しか追及していないので見た目はあまり気にしていないのですが多少こそばゆいです。

切ることを口実に実家に帰りました。なかったら今回帰省しなかったかもです。
切っていただくのは七五三から断続的にお世話になっているしま美容室
とにかくうまいなあと思います。切って1か月・2か月するとよくわかります。見苦しくなる程度が全然ちがうのです。美容師さんの腕ってそこだなあと思います。4月初頭に切りましたので4か月以上放置しています。端正な容儀を重んじる職業ですのでさすがに3か月たつといろいろ肩身が狭くなってくるわけですが、なかなかここまで放置できる髪の切り方をしてくださる方はほかに知りません。
前回はずっと団子にしていた髪からのショートへの変更だったのですが、結っていると頭皮や毛穴の密度や向きが変わるらしく、ショートにすることでどう戻るかを肌感覚で見ながら切ってくださいました。今日もしばらく放置する私の性格をよくご存じなので、とにかく軽く少なくしたうえで、髪の伸びの早いところと遅いところで密度を変えるそうです。また、毛の一本一本の方向と質もゆらぎがあるそうで、それを見ながら、ということは感覚で瞬間的に判断しながら切っていくそうです。ちなみに一般的に最後まで残るのはもみあげと耳の下の襟足、耳から下の髪は頭頂部の2倍のはやさで伸びるそうです。したがって伸びてくると耳の後ろ当たりのボリュームが増してくるそうです。制服の帽子で隠れない部分の髪の毛が隠れる部分に比較して多い伸びはじめの男性陣は確かによく見ます。切った時は刈り上げに近かったはずなので確かに、と納得です。くせ毛の話にもなり、毛穴の形に影響されていることが多いらしいです。キャビンアテンダントさんの話でもうかがったのですが、後頭部を盛るということは美容師の世界でも常識らしく、切った後に盛ったようになっているとよいと判断されるようです。よって、もともとの頭の形が後頭部が出ている、いわゆるいい頭の形の方の髪を切ると上手くなった気がするので嬉しいと笑いながらお弟子さんがおっしゃっていました。
技術もいろいろ見える化されて、先生が丁稚のころはとにかくまねてがんばってがむしゃらにやることしかなかったけれど今は技術をより確実にする前提の姿勢や着意事項があって身体への負担も合理的になっていてうらやましいわとのこと。
還暦を過ぎてなお毎度髪まわりの勉強の姿勢と造形の深さや小さなPDCAのスパイラルの速さにプロのあるべきを身に染みて感じます。はさみと技術と気持ちで店舗を構えて何人かの従業員を賄って、子供のころには全然わからなかったですが、とにかくすごいなあと切っていただくたびに心身が引き締まるのです。

先生との毎度の最初の会話
先生「そろえるん?きるん?どっちにするん?」
私「みじかくお願いします~」
先生「前髪は?」
私「好きなだけ切ってください~短いぶんには文句ありません~」
先生「(笑)は~い。じゃあ切りますからね~」

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